2015.4.25(中)
つづき
そう、
コピーライターの経験者を募集している会社に
未経験のわたしが、なんの迷いもなく
「あ、手紙書こう」って思いました。
わたしがどういう想いで生きてきて
なぜあなたの会社に惹かれたのか。
そんな内容で書いて送りました。
社長さんが会いたいと思って下さり
コピーライターさんと社長さん
2人と面接をして、
何か書いて(何についてだったか忘れた。笑)
2週間くらい経ったあとに
「あなたを採用します」
とメールで連絡がきました。
そして社長がすぐに
「話したい」とご飯に誘ってくれました。
聞くと、経験者が6人面接にきたけど
きみを採用した。過去に本を読んできてないんだよね?
それはこれからでもいいんだ。
と、落ち着いた様子で
わたしの目を見て、確かな想いで伝えてくれました。
あ、この人は「わたし」という人間を
みてくれているんだな。
そう感じました。
あの場面を、彼の空気感を、今でも鮮明に覚えています。
わたしは
安心しました。
ホッとしていて、
とても嬉しい気持ちで一杯でした。
しかし
その安心している途中に、
一本の電話が入りました。
転職エージェントの人からでした。
「Aoiさん、受けてた企業から採用の連絡がきました!」
「やったほうがいい仕事」の方で
一件面接を受けていることをすっかり忘れていて。
っていうか受かったのね?そこ。
今回も申し訳ないけど断ろう。
だってわたしコピーライターの仕事決まったし。
いつも通り申し訳ない気持ちで
辞退の意思を伝えると、
なぜか
「いやいや、ダメですよ、Aoiさん。向こうもお金かけてますからね。
断ったら賠償金とか請求されますよ」
え?なにそれ?
そんなことあんの?
困惑しながら、
ちょっと考えさせてくたさいと
とりあえずその電話は切り
社長さんにその話をすると
「いや、脅しでしょ。そんなことないから。」
そう言ってくれましたが
世間を知らない、そして変なとこで真面目なわたしは
ビビってしまい。。。
ちょっと考えます。と社長に告げ
家に帰りました。
彼に、
コピーライターの仕事で採用されたこと
エージェントの方で受けてた仕事も受かり
断ったら脅されたことも話すと、
「Aoiがしたいんなら、
どっちでもしたいようにしたら?
でも、コピーライターだと徹夜とかもあるんだよね?
結婚して子供とか難しいよね。」
みたいな事を言われました。
エージェントの方の会社は
英語が活かせ、コーディネーターの仕事でした。
カッチリした企業で正社員。
親も安心、彼もたぶん安心でした。
わたしはその時26歳でした。
わたしは、その時
結婚願望はさほどありませんでした。
彼と3年くらい付き合っていれば
自然とそうなるんだろう。
彼とこのままいけたら、幸せになれるんだろう。
それくらいでした。
でも、彼は結婚願望の強い人でした。
付き合う人とは結婚を意識する人だと言っていました。
お互い「いい歳」でした。
わたしはエージェントに脅されています。
わたしはお金がありませんでした。
結論は目に見えていました。
本当の自分を、また封印しました。
つづく
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